薬物依存症、アルコール依存症からの回復をサポートするリハビリテーション施設 潮騒ジョブトレーニングセンター

回復のプログラム
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ヨコ

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私がシンナーを初めて吸ったのは、中学生のときでした。そのころは、シンナーがはやっていたので、私の周りではたくさんシンナーを吸う友だちがいました。最初、吸った理由は、友だちに誘われ、断る理由もなかったので使いました。それからは毎日シンナーのことを考えるようになりました。たくさんの友だちが吸っていましたが、17〜18歳のころになると、周りの人は使うことをやめていきました。数人の友人がやめられず使っていましたが、私はそのなかの一人でした。17歳で初めて精神病院に入り、26歳まで入退院を繰り返しました。精神病院のなかでは、今度はどう上手に使おうかということばかり考えていました。そのころは、やめる気など、これっぽっちもありませんでした。回復のための12のステップというものに出会ったのは、ダルクでの病院へのメッセージからでした。友だちがダルクというところに入寮してから、ぴたりとシンナーをやめたので、私もという気持ちが出て、施設に入寮しました。でも、そのときは「ダルクが自分のシンナーの問題を解決してくれるから。」というような位の気持ちしかありませんでした。しかし、一ヶ月ごとにスリップする自分、その後は三ヶ月ごとにスリップする自分でしたので、なかなかクリーンは続きませんでした。そんなころ、施設に最初につながって5年目に家族は行方をくらましました。今では、それは私のためだと思えますが、最初は恨みしかありませんでした。そして、まだまだ他人のせいにする自分の部分があって、親がいなくなったことを理由に使い続けたこともありました。やっと、3年くらい前から再びプログラムに向き合うようになりましたが、なかなかクリーンは続きません。自分自身が生活面、人間関係で悩み出すと、シンナーが私を助けてくれるんじゃないかという気持ちが出て、スリップしてしまうのです。しかし、私はもう家族に飯を食べさせてもらおうとは考えていません。もう今は、この重い病気から、回復して自立しようと考えています。たかがシンナー遊びと思うかもしれませんが、やめ続けることが本当に難しく、やるせなくなることもよくあります。ダルクの仲間はどんどん先に行ってしまいますが、これからもあきらめずにやって行きたいと考えています。

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