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俳句集

2020年2月の句

豆撒き

選者 桐本石見

撒く豆の違ひでわかる故郷かな

ヒロ

節分は七百年頃中国から伝わり季節の変り目の邪気を祓う宮中の儀式が江戸時代に一般に広がった。豆を撒くのは魔滅の語呂合わせとも、東北や九州では落花生を撒く処もある、故郷が知れる句。

豆撒くや我に依存の鬼退治

ゆうこ

鬼は台風や地震などありますが、人の心でもあり善悪合せ持つ、心が鬼になると犯罪などで身を滅ぼす、先ずは我が身の鬼退治をする俳諧の人の哀れも籠めた句です。

老いてなほ鬼と戦ふ追儺かな

しま

節分の豆撒きを追儺とも言い禍を祓うが大方の鬼は人の悪心でもある、また齢を重ねれば仏心や慈悲も宿すが老齢にして尚も邪心と戦うのは哀しい。人に五欲、分かれて百八の煩悩があるといわれるがこの詠も人間の業を思う切哀の句です。

節分の鬼決められず一人食ぶ

メーテル

何かのグループかも、言葉の行き違いで仲間割れでもしたのか今年の鬼役が決められない、部屋に帰って一人で福豆を食べる。節分は春を迎える明るい思いのはずが少し寂しい実感の句です。

節分や我が身の中の鬼退治

のん

鬼は地獄の閻魔王の元で死後の罪人を 刑に処す役目や京都の大江山に棲む伝説 の酒呑童子がいるが、自分の心の中にも 棲む、むしろその鬼が現実に恐ろしい。 先ずはその鬼を退治したい、人の哀れの 句でもあります。

節分の父のほろ酔い赤鬼だ

シゲ

節分会は本来は神聖な儀式の一つだが今では観光や商戦の中での遊戯化もしている。ほろ酔いの父が赤鬼と言うのも微笑ましい句。

神宮の豆撒き賑ふアントン君

オノ

アントン君は「しかお」で鹿島アントラーズのマスコット鹿嶋神宮の豆撒きをして参拝者を喜ばせる。子供達の歓声が聞こえる句でもあります。

鬼役のパパの背中に福は内

れいこ

豆撒きの鬼役は昔から男で父親が多い、昔に宮中では舎人が鬼の面を被り演じたと伝わる。子供の頃の里では何処の家でも声が聞こえて懐かしく微笑ましい句。

豆撒くや鬼の逃げ出す巫女の声

なん

神宮での豆撒きか、男が撒く豆には鬼 も少し逆らって観客をわかせるが、綺麗 な可愛い巫女さんの声には鬼もすぐ逃げ る。面白い明るい句です。

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