薬物依存症、アルコール依存症からの回復をサポートするリハビリテーション施設 潮騒ジョブトレーニングセンター

俳句集

2019年6月の句

田植え

選者 桐本石見

取り合えず泥と戯れ田植の子

一郎

今では能登の千枚田の様な観光農園か学生の体験学習でなけば田植も出来ないが、テレビなどで見る様に代田に子供達が足を取られながら泥んこになり田植をするのは微笑ましい。私も学生の頃に田植や草取りをしたのが懐かしい句です。

潮騒の恒例田植え出揃ひぬ

オノ

いまでは少ないが戦後の頃つつじの花を採って蜜を吸った、それが下校時の楽しみの一つで、それほど菓子など無い貧窮の時代でもあった。だだし、蓮華つつじや黄色のつつじは毒があるので要注意。他にも、椿、百合なども蜜がある、子の日が懐かしい句です。

田植機の従者なりけり爺と婆

ゆたか

稲作は弥生時代に伝わり、耕し、代掻き、田植、 草取り、稲刈りなど苦難の作業であった。耕耘機は 一九二十年、田植機は一九六八年頃開発されたので 実に永い間農家の人は苦労した事になります。今で はGPS で田植も出来るようになりました。爺婆が田 植機に従うと言うのも時代を思う俳諧の句です。

竿売りの声のわたり来田植え中

アベ

今では竿売りも余り見掛けないが、郊外の田植に竿竹〜の声が聞こえるのも長閑な思いの句です。

集落の集ふ田植の祝い酒

昔は集落縁者が共同で順番に田植をしたので、後の家の田植が終わると慰労を兼ねて宴会などした。また泥落しなどとも言い、近くの温泉に出掛けたりした。私の田舎では餅やオハギで持て成した。里が懐かしい句です。

祖父遠き教えられたる苗作り

アオ

何事も基礎は大事で、稲の苗も丈夫に育ててこそ植えてから立派な稲が稔る。祖父は亡くなられたのか、今になって祖父の言葉が身に沁みる思いの句です。

田植了ふくねくね苗に苦笑ひ

めい

今では田の手植えも少ないが、観光農園などでは体験出来る。苗を植えた後がくねくね曲がっているのも、如何にも手植えの感じがする。昔は縄や定規で行った。懐かしい句です。

新皇の御田植行事初々し

オノ

天皇家の田植は昭和天皇が農業奨励の目的で始められ今に伝わる。テレビでも報道され新天皇らしい姿を拝見します。

早乙女に見惚れてしばし縄手道

ヒロ

この詠は潮来の広い田の景か、また潮騒の田植かも。今では早乙女も余り見掛けないが、茜たすきに菅の笠の姿を思い、又潮来の娘船頭さんなど彷彿して少しの艶冶も思う句です。

田植する明日天気になあーれ

コバ

何事の行事も晴天が良いが、田植も晴天が良い。子供の遠足の日のてるてる坊主を思う句で微笑ましい。しかし昔の水利の悪い頃は晴天続きだと田植の水不足で困惑した。適度の雨は田植雨や喜雨とも言います。

潮騒ジョブトレーニングセンター(本部)

TEL:0299-95-9991 FAX:0299-95-9992
〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中4-4-5 郵便物宛先:〒314-8799 鹿嶋郵便局私書箱56号

Home|依存症とは|施設紹介|回復のプログラム|ジョブトレーニング|仲間の体験談|施設への地図|専門家の方へ Copyright © SHIOSAI JOB TRAINING CENTER All Right Reserved.