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俳句集

2018年8月の句

選者 桐本石見

亡き母の面影宿る盆の月

れいこ

月は四季に見れますが、山や川、海や街、また夕方、宵、夜更けと時間を変えて趣があります。ことに盆頃の月は少し淡く儚(はかな)く見えるので、故郷や亡母などを偲びます。齢を重ねて心に沁みる句です。

盆の月母の最期の窓辺かな

あべ

御母堂は自宅療養中に亡くなったのか、病院かも。今年も盆を迎えて窓辺に月が見える、その窓辺に母の病床もあったので懐かしい。私にも、「カーテンを開けて月夜を病者へも」があり、亡妻を偲ぶ句でもあります。

死の艦となりしも運命盆の月

ゆたか

死の艦は、例えば戦艦大和や武蔵を思います、大和は昭和二十年四月七日に坊ノ岬沖で撃沈され、三千三百余名のうち三千名余が戦死したと言われる。今も昔も風水害や地震、飛行機、列車、船の事故は絶えない。あの飛行に乗った故に墜落したり、先祖代々住んだ家が地震や洪水に遭う。人の生死運命は計り難い、盆の月に戦死の父や我が人生を顧みるしみじみした句です。

浜風にをりをり涼む盆踊り

くま

盆踊りは死者を弔うもので、平安時代空也上人の踊念仏から念仏踊りとなり、農村などの娯楽にもなった。そのうち風俗も乱れたので、明治の頃は取り締まりもあり縮小したが、大正の頃また盛んになった。唄は小原盆唄など地方のが風情もあり、浜風に涼みながらの踊りも故郷を思う句です。

揃いたる親戚一同盆休み

イサ

都会ではあまり無いことかも知れないが、田舎では盆や正月に本家などに集まり、先祖の墓参や食事会などした。今でも盆の帰省で渋滞になるがこれも懐かしく、年末なら、「上野発の夜行」の歌謡を思う句です。

盆踊り浴衣姿の二人かな

マサル

盆踊りは仏教の行事でもあったが、次第に娯楽化し、男女の出逢いの場にもなった。浴衣姿の女性は普段より格別に綺麗にも見えて、少し暗がりの二人に恋も思う句です。

お盆です故郷に帰るいろは坂

なん

日光いろは坂は馬返しから中禅寺湖までの約十六キロで、曲りがいろはの四十八あるのでこのこの名があり、一九五四年に国道120号線として開通した。作者は日光の出身なのか、金精峠を越えると片品村などあるが、冬季は閉鎖される。紅葉の頃は大渋滞する。

恋人の名前も忘る盆の月

ミチ

初恋の人かも、既に亡くなったのかも。盆の月を眺めながら昔を顧みる。歳を重ねて長い間会わないと顔も名も忘れる、何年か前に小学校の同窓会に出席したが、ほとんど名前が分らなかった。盆の月にしみじみした句です。

孫の顔見せに里への盆休み

こば

老いた者には孫の顔を見るのが何よりの楽しみ、遠路に渋滞の中の帰省も難儀だがそれも親孝行の一つ。私も若い頃は東名、名神、中国道を帰省したのが懐かしい句です。

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