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俳句集

2017年10月の句

選者 桐本石見

綿菓子や似ているやうな秋の雲

ぴのこ

綿菓子は縁日や祭りの出店に懐かしく、今でも子供達や女学生に人気がある。白や桃色のがあるが、白のふっくらしたのは如何にも雲の様で心が和む。因みに電気式の機械は一八九七年米国のモリソン、ウォートンの両氏の発明と言われる。子の日が懐かしい句です。

寅さんの妹思ふ秋祭

ひろ

寅さんは「男はつらいよ」の車寅次郎のこと、フーテンの寅とも言い、渥美清の当たり役でもある。テキ屋の寅さんがあちこちの村や町でマドンナに思いを寄せるが結局は失恋、柴又に帰り妹に旅の話をする。妹役は倍賞千恵子。昭和四十四年から四十八作の人気ドラマ。秋祭に句の作者もふとドラマを思い、自分の妹を心配したのかも。

夕風にのって届く音秋祭

ゆーみん

一般に秋祭は収穫祭のことで、農村に多く豊作など神に感謝し自分達も祝う。私の田舎の島根では山の中腹の神社で一晩中石見神楽を奉納する。夕方になり神社の神事の太鼓や笛が聞こえると、夜食を持ち連立って出掛けたし、また出店なども懐かしい句です。

秋祭遠く聞ゆる囃子かな

みく

秋祭や盆踊りなどあると、遠くから囃子の音が聞こえる。ことに踊りなどは歌や囃子をスピーカーで流すので、見物の心を誘う。今では神社で五穀豊穣を祝うのと合わせて町の催し物も行い、商売の盛り上げをするので余計に賑わう。私にも「折々の田風に聞ゆ盆太鼓」があり懐かしい句です。

秋祭り露店の並ぶ校舎裏

くり

祭や盆踊り、七夕などには夜店や露店などで賑わう。田舎では神社への道に露店が出たが、この詠は少し大きな町かも。校舎裏に道路か広場があり、そこに露店が並ぶ。子供達にも慣れた道で行き易く、楽しい思いの句です。

最上川朝より晴れて芋煮会

しげ

原句は少し変えましたが、これで山形の芋煮会の景が見える詠になります。芋煮会は江戸時代に米の不作に備えて里芋の栽培を奨励したのが始まりで家族、友人、集落の親睦が目的と言われる。一九八〇年頃旅館などで観光商品化され今に至る。山中町が発祥とも言われ、大鍋を河原に据えての芋煮会は圧巻でもある。

赤とんぼ背中に乗せて稲を刈る

あべ

蜻蛉はよく人の肩や帽子釣竿などに止るので親しい。ことに田圃には多く居るので、稲刈りの背にも来る。夏茜、秋茜、深山茜、などの種があるが深紅なのは雄と言う。今は稲刈りも機械だが、これは手刈の詠で昔が懐かしい句です。

秋祭り法被華やぐ神社かな

くま

法被には仕事用と行事に着るのがあり、祭りなどは背に祭の字を染めたのが多い。神輿を担ぐ人、参道の係の人などが着て華やぐ。今では子供、女子用などあって可愛い。神輿の準備か法被の人が集まり神社も賑わう実感の句です。

我が姓は吾で了りや秋の鮎

ゆたか

姓氏、苗字は漢字文化圏の血縁集団の名称で、日本へは中国から伝わり、五世紀頃から広まって平安時代に世襲化されたとも。階級、地名、職業など表し、明治八年義務化された。明治以前は一般人は姓が無いといわれるが、八割は有ったが公表出来なかったとも。鮎は年魚とも言い一年で生涯が了る。それに似て家系が自分の代で了るのは諸々の思いに淋しい句です。

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