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俳句集

2017年7月の句

夏休み

選者 桐本石見

肝試し戻る夏夜の白き影

ゆうこ

肝試しやお化け屋敷は夏に行うが、俳句の季語としては無いので「夏夜」を入れました。私の子供の頃の田舎では寺の墓へ行く肝試しがあった。怖いと思うと木の影も人も遠くの灯も幽霊などに見える。また夜道に出会う長髪の女の人も怖いと子供の頃の思い出があり、懐かしい句です。

夏休み孫子連れての三ッ峠

くそじじ

三ッ峠は山梨県都留市、川口湖町にまたがる標高一七八五メートルの山で峠ではないが、山頂近くに水が湧くので水峠、また木無、御巣鷹、開運の三山の総称でもある。奈良時代は修験道、江戸時代に善応空胎上人により開山されたと言う。富士山や南アルプスが一望出来る、孫子の声も聞こえる明るい句です。

夏休み帰る家なく一人かな

みく

夏休みの目的は避暑、課外勉強、昔の藪入り、盆など勘案し明治時代に定められた。その夏休みには多くの人が盆の墓参りなど兼ねて帰省するが、夫々の事情により故郷の家も無い人が多い。私の実家も廃れ縁者も遠く、もう何年も帰省してない、故郷を懐かしく思うと共にしみじみした句です。

夏休みハワイへ行けずアロハシャツ

くねんぼう

アロハシャツは日本人がハワイへ移民した時の着物を仕立て直した開襟シャツであったとされる。アロハはハワイ語で、好意、愛情、慈悲などの意がある。その後京都などから絵柄色彩の多い生地を取り寄せて広まり、正装にもなり一九三七年には商標登録されたとも。ハワイを思いながらの夏休みもまた、良いかも知れません。

縁日や親子で味はふかき氷

こば

縁日は神仏の降誕、示現、誓願などの日で神社仏閣で儀式があり、高名な所では出店などで賑わう。例えば、弘法太師は二十一日、天神様は二十五日など。何処の縁日だろうか、親子でのかき氷も懐かしい句です。

夏休み昼の盛りの田草取り

あべ

今では除草剤など使うが、それでも稗や大きな草を取るのを見掛ける、私の中学生の頃は草取機を押すのが手伝いでもあった。一、二枚の田を草取りして海へ栄螺(さざえ)など獲りに行くのが楽しみでもあった。昔は暑い中の大変な仕事で、父母を偲ぶ句でもあります。

夏休み孫待ちわびる老夫婦

しげ

日本は年々高齢者社会になり、ことに田舎では過疎化も進み村が維持出来ない所もある。息子の住む都会への転居もあるが、住み慣れた処が良いのと子らに迷惑を掛けたくない思いで田舎に住む。それでも元気な内は夏や正月に孫の顔を見るのが何よりの楽しみ。一抹の哀れを込めた句でもあります。

激戦の水鉄砲や終戦日

くり

昭和二十年八月十五日ポツダム宣言を受託した日が終戦日。それから七十余年、今では世界に平和と経済を貢献出来る程に復興した。子供の水遊びの水鉄砲か、それを眺めながら平和の有難さと戦後の生きた年日を顧みる句で、私も遺児として諸々の思いがあります。

夏休み幼き日々の宝物

まこ

人には夫々に宝物や大事な物がありますが、子供の日の思い出や故郷は金銭に代え難いものがあります。年日を重ねて顧みる時、懐かしさと共に今の自分の在り方を問う思いもあります。月日は川の水の様に帰らぬもの故に、今を大事に生きて一つでも宝物を得たいものです。

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