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俳句集

2016年11月の句

焚火

選者 桐本石見

思う事何にもなくて焚火かな

優子

最近は焚火(たきび)も余り見掛けなくなったが、それでもこの鹿島や神栖では庭の広い家が多いので小さな焚火をするし、農家では畑の隅などで草焼きを兼ねて焚火をする。その焚火に温まると身も心も安らぎ普段の忙しさを忘れる。実感の歳を重ねた、少しの哀れも込めた句です。

燃え盛る焚火やそこに故郷あり

ひろ

昔の冬の農作業、土木、建築現場などでは焚火をして朝の暖をとり仕事したが、今では火災の心配で少なくなった。それでも焚火して燃え盛る火に故郷を思う。建設現場などでは木屑などを一日燃やしてお茶の湯も沸かした。夕方学校の帰りに立ち寄ったのも懐かしい句です。

石焼薯この頃来ないね食べたいね

みく

薩摩芋は1605年頃沖縄に伝わりその後鹿児島県から全国に広まったので「薩摩芋」の名がある。米の代用として江戸時代から戦後まで重用された。また石焼藷(いしやきいも)は1951年頃、静岡県の三野輪万蔵氏の考案と言う。リヤカーや軽トラで売りに来た、懐かしい句です。

焚火だな子の日を思ふ夕まぐれ

いるか

童謡にも焚火がありますが、昔は夕方にも焚火をして庭の落葉や塵を焼いた。そこに夫々の家庭の温みもあった。祖母や父母、兄弟の顔も懐かしい句です。

孫達と昔話に焚火かな

おの

孫達と庭の落葉を集めての焚火かも。作者も子供の頃の話や桃太郎、かぐや姫の話をしているのかも。今では核家族になって、こうした団欒も少ないが微笑ましい景を彷彿する句です。

海女さんの焚火に聞こゆ笑ひ声

あべ

海女は魏志倭人伝にも記録があり、女性は海女、男は男士と書き、舟人(ふなど)徒人(かちど)に区別される。北限は岩手県久慈で伊勢志摩、輪島など名高い。昔は一万七千人くらいで今は二千人とも。三月から九月に働き身体を温めるに焚火をする、笑い声は豊漁で少しの艶冶も思う句です。

人の輪のくずれまた輪の焚火かな

ゆたか

焚火は2002年頃法で規制され少なくなったが、火は人類の生活に古来から親しい物。また畑や工事現場の団欒の一つ、煙や炎に人の輪がくずれたり輪になったりする実感の句で懐かしい。「夜焚火にぬっと顔出す両手出す」も如実の句です。

ラブレター出せずに燃やす落葉焚き

ともゆき

若い頃の特権の一つは恋をする事でもありますが、思いを寄せた人にラブレターを書くのは楽しく、切なく感慨深い。その諸々の思いに書いたものを出せずに焼くのは哀しい。近年はメールがありますが、本当に思う人へは生涯の記念に一筆書くのも男と思いますし、青春の頃が懐かしい句でもあります。

捨てられぬ思い焚火に投ずかな

とむ

恋の思いか或いは青春の悔いか、何れにしても忘れたい、棄てたいと思うが、心の記憶はそれが出来ない。物であれば直ぐに燃やせるのだが、燃え盛る焚火に切々とした句です。

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