薬物・アルコール依存症とは、その人の生き方、考え方などが全て、薬物やアルコールによって支配されてしまった状態に陥る「病気」のことです。薬物・アルコール依存症という病気にかかっては、薬物やアルコールを使用するために生き、生きるために使用するといった悪循環に陥ってしまいます。そして、その行き着くところは、「刑務所」「精神病院」「施設」「死」以外にはないでしょう。 薬物やアルコールの使用は最初は「楽しい物」「便利な物」だったかもしれません。しかし、長期間使い続けることにより、ある時から、自分でも気がつかないうちに、薬物やアルコールをコントロールすることができなくなってくるはずです。この段階になると、自分だけの力(意志の力)で、薬物やアルコールをやめることはきわめて困難なこととなるでしょう。
薬物依存症、アルコール依存症とは
自分は薬物依存症か
- ひとりだけで薬物を使用することがありますか?
- 薬物を処方してもらうために、医者に対してごまかしたり、うそをついたことがありますか?
- 薬物欲しさに盗みを働いたことがありますか?
- 朝目を覚ますために、また夜寝るために薬物を使用したことがありますか?
- ある薬物の作用を抑える目的で、他の薬物を使ったことがありますか?
- 薬物を使うとき、それを認めない人や場所を避けますか?
- 作用・効果のわからない薬物を使用したことがありますか?
- 薬物使用の結果、職場や学校で何か支障をきたしたことがありますか?
- どんな薬物をどのくらい使用したかということについて、嘘をついたことがありますか?
- 金銭的に余裕があるかどうか考えないで薬物を買いますか?
- 薬物の使用をやめたり、コントロールしようとしたことがありますか?
- 薬物がなくなると思うと、焦りを感じますか?
- 薬物を全く使用しないで生活していくことは不可能だと感じますか?
- 自分が正常かどうか疑問を感じたことがありますか?
- 薬物の使用が家庭生活を不幸にしていますか?
- 薬物なしでは楽しい時間が持てない、と思ったことがありますか?
- 得体の知れない恐怖心を抱いたことがありますか?
- 薬物の使用が性行為に影響を与えたことがありますか?
- 感情的な苦痛やストレスが原因で、薬物を使用したことがありますか?
- 一定量を越えて薬物を使用したことがありますか?
- 自分が薬物を使用することを、周りの人・環境のせいにしたことがありますか?
- よくないことがわかっていても、薬物の使用を続けていますか?
- 自分は薬物の問題を抱えているのかもしれないと思いますか?
このチェックリストの項目のうち、自分がいくつ当てはまるかということは、重要ではありません。まずは、自分に正直になることです。この質問に答えられるのは、自分しかいないのです。