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俳句集

2016年4月の句

入学

選者 桐本石見

入学の風呂敷包み昔かな

あべ

ランドセルは幕末の頃軍兵が携行物を入れる背嚢(はいのう)のオランダ語のランセルがこの名になったとも、また明治二十年頃後の大正天皇が学習院の入学時に、今の形のランドセルを伊藤博文公が献上したのが始りとも。庶民は風呂敷に教科書などを包んで通った、懐かしい句。

城跡の桜の下の初デート

ひろ

幕末までの城には松、杉、竹、梅、樫、楠などの実用になる木が植えられたが、明治四年の廃城令以後は公園として開放したので桜が植えられ憩いの場となった。初デートは誰も胸ときめく記念の出会いだが、桜の下は明るい二人を彷彿させ、恋の稔りを祈りたい句でもあります。

七十の我も青年入学す

ゆたか

最近では定年後に高校や大学で勉強する人も多く、テレビのニュースもなる。他にも趣味はあろうけども、敢えて兆戦する意気に敬意を送りたい。戦後は特に貧しく上の学校に行けなかった自分を思う句でもあります。

藍染めの調布の歌斑雪

イチ

調布は大昔に税金の代りに納めた布のことで地名としても残るし、「たづくり」とも言い昔は麻が多かった。万葉歌に「多摩川に晒すたづくりさらさらに何ぞこの児のここだ愛しき」があり、現代では増田ジゴロウの、「あたし今日もまたパルコ前で待ってるの …」(調布のうた)があります。斑雪は、はだら雪で疎(まば)らの早春の雪。雪に藍色も美しく昔を偲ぶ句です。

山桜すそより暮のせり上る

もと

この近くでは筑波山の西側斜面に梅や桜が多く植えてあり、夕方には裾野は暮れて中腹の桜が夕日に映えます。また有名な吉野山の桜も谷は夕べでも上の方は明るく浮く様ですが、そのうちにこの詠の様に暮れてゆきます。実感の夕桜の美しい句でもあります。

晴の日の娘の笑顔朝桜

れいこ

原句に季語が無いので朝桜とし、これで桜の咲く朝に入学か入社か、或いは結婚式かの門出の句になります。江戸時代初めまでは武士に桜はすぐ色褪せると嫌がられましたが、今では桜の頃が入学にも年度の初めにも祝いの様で春に相応しいです。

夢叶ひ入学式の孫の顔

おの

我が国の教育は聖徳太子が三経義疏の中で万民にも教育を説き、七〇一年大宝律令で大学寮が定められ、その後は寺院や大名公家の私学的の中で明治を迎える。しかしどの時代でも入学までには試験や裏道など苦労を歴史が伝えるし、現代でも希望の学校に行くのは難しい。孫の笑顔を彷彿する句です。

一年生僕より大きいランドセル

かこ

ランドセルは一年生の時から卒業まで使うので、入学の頃にはランドセルが歩いている様にも見え、重そうで可哀相でもある。せめて三年生まではもっと小形のカバンはないものかとも思うし、それを背負って元気に通う姿は微笑ましく声援を送りたい。

初恋のあの娘のほっぺ桜色

こば

万物の霊長と言われる人間に幸か不幸か恋があり、古来から小説や詩歌に詠われる。現代は有名人が週刊誌の記事になり、昔は源氏物語にもなり幸せもあり悲劇もある。この詠は学生の頃の思い出かも。うす紅の桜の花を見ながら懐かしむ句です。

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