菊日和大工釘打つリズム在り
評:門畑などに菊が咲き晴れて家の普請の大工の釘ちも軽やか、秋晴れの見える一句です。
還暦の朱色古りけり烏瓜
評:六十歳は十二支が一回りし元に戻ることから還暦とし祝う、赤は赤子の赤とも、魔除けとも。いま烏瓜の朱色に過ぎ行く歳を切々に思う。
潮騒の響み地を這う冬の雨
冬の灯の冴えて鎮もる利根運河
寒月を上げて凪たる鹿島灘